有病者歯科

持病をお持ちの方の歯科治療
「有病者歯科」

国立駅徒歩3分にある歯医者「国立スマイル歯科」の有病者歯科ページです。

近年は、寿命の延伸により持病を抱える高齢者の方が増えています。血液をサラサラにする薬や、骨粗しょう症治療薬などは正しい知識がなく歯科治療をすると重篤な症状が出ることもあり、慎重に対応しなければいけません。当院では有病者歯科に精通した歯科医師が診療を行っています。

有病者歯科とは

有病者歯科とは

糖尿病や高血圧、狭心症や心筋梗塞などいわゆる全身疾患と呼ばれる有病者の方は増加しています。このような方は歯科治療時に配慮すべき点も多く、十分な治療が受けられていない方も見受けられます。

当院院長は大学病院にて多くの有病者の方を診療してきました。その経験から、本来であれば大学病院へ送らなければいけない症例も当院で対応できます。有病者の方の中には高齢で足が悪い方や、体調がすぐれない方もいらっしゃいますので、住み慣れた街で医療を受けられる環境をご提供できればと考えて診療にあたっています。

大学病院での口腔外科の経験をもとに安全な治療をご提供

大学病院での口腔外科の経験をもとに安全な治療をご提供

当院の院長は大学病院の口腔外科で勤務経験があり、日本有病者歯科医療学会にも所属しています。

口腔外科と有病者の歯科治療は密に関係していると考えています。有病者の方で心臓病の既往がある方や、血液をサラサラにする薬を服用している患者さまの場合、抜歯が必要なケースでは、大学病院や地方病院の口腔外科へ送るケースが多いです。

当院では、有病者の方の歯科治療を行うときは急変に備えて、血圧測定や血中酸素濃度の測定を行っています。そのため院内で抜歯をはじめとする歯科治療に対応しています。何かあったときのために対応できる環境作りをするのが有病者歯科で大切だと考えています。

有病者の治療について

全身状態の評価

全身状態の評価

治療を進める前に、担当医の先生へ患者さまの情報を問い合わせせることがあります。医科歯科連携を図ることで、患者さまの全身状態や疾患を把握した上で、治療計画を立案することができます。

治療中のモニタリング

治療中のモニタリング

治療中は患者さまの全身状態を把握するために必要に応じて血圧測定・血中酸素濃度測定などを行います。患者さまにもしものことがあったら迅速な対応ができるよう、いつでも対応できる準備をしています。

AED・救急薬剤など

AED・救急薬剤など

患者さまの急な血圧変動へ対応するために、降圧剤・昇圧剤を用意しています。また、アナフィラキシーショックというアレルギー反応に対応するため、エピペン(アドレナリン)も常備。院内にはAEDも設置し、スタッフ一同トレーニングを重ねて万が一の事態に備えています。

疾患について

心臓疾患

狭心症や心筋梗塞などの心臓疾患の既往がある方は、血液をサラサラにする抗血栓薬を服用していることが多いです。休薬してしまうと心筋梗塞や脳梗塞などの発症リスクが上がるため、抜歯などの外科処置をする際は最新のガイドラインでは休薬なしで行うこととなっています。

しかし、血液が固まりにくい薬を内服しながらの抜歯では止血処置が難しくなり、多くの先生は大学病院へ紹介することが多いです。当院では主治医の先生と連携して、服薬情報や患者さまの情報を照会します。術中は生体モニターで体調の変化を観察し、術後には止血剤を用いる・縫合するなどして止血処置を行っています。

糖尿病

糖尿病の方はそうでない方と比べて、免疫が下がっており、感染しやすい特徴を持っています。そのため、外科処置をした後に治りが悪くなってしまうのです。当院では、主治医の先生へ糖尿病の指標となるHbA1cの数値を照会するだけでなく、術前からの抗生物質内服・術前の口腔内クリーニングを行っています。お口の中の細菌数をできる限り少なくすると、感染のリスクを最小限に抑えられます。

慢性腎臓病

慢性腎臓病の方は服用できる薬剤に制限があるので注意が必要です。当院では、必要に応じて腎臓内科に照会をし歯科治療にあたります。外科的に治療の場合には、腎臓に負担をかけない抗生物質や痛み止めを処方いたします。

その他の疾患について

リウマチなどの膠原病をお持ちの方はステロイドを内服していることもあり、その場合、免疫力が低下している状態です。糖尿病の方と同じで感染のリスクがあるため感染対策を講じて、外科処置を行います。骨粗しょう症の患者さまで、ビスホスホネート製剤を服用している方は当院スタッフへ一声おかけください。

治療を受ける際のお願い

治療を受ける際のお願い

初診時、問診票や歯科医師からの問診では過去にかかったことのある病気や現在の病気・服用している薬をお聞かせください。歯科医師・歯科衛生士には守秘義務があり、患者さまの秘密が外部へ漏れることはありません。患者さまの体調をしっかりと把握してから治療を進める必要があるため、正確にお伝えください。